ヨーロッパ緊縮反対が急速に拡散、「出口のない緊縮...未来を出せ」
スペイン、ポルトガル、イタリアで政府打倒デモ..
フランスとドイツの労働者も加勢
チョン・ウニ記者 2012.10.01 21:45
南欧の民衆の緊縮反対デモが連日強まっている。スペインのマドリード中心部で、警察とデモ隊は市街戦なみの衝突になった。ポルトガルでは警察がデモ隊に合流しただけでなく、刑務官、検事、沿岸警備の労働者までが政府の緊縮に反対して街頭に出た。イタリアでは全公務員が、フランスの民衆は就任から5か月しか経たないオランド政府の緊縮に対抗した。
国際債権者の手綱に引きずられて行く社民主義と自由主義政府に対する南欧の民衆の立場は『打倒』だ。誰もがギリシャ緊縮の悪夢を恐れている。フランス とドイツでも、緊縮反対デモが行われた。緊縮に反対する人々は、言語は違っても未来を盗まれたと口を揃えて叫んでいる。
スペイン、デモ隊への警察の暴力が激化
スペインではデモ隊と警察間衝突が市街戦なみに激しくなった。
マドリードでは先週だけでもすでに3回も大規模な緊縮反対デモが起きた。
9月29日には5千人がマドリード議会の前でラホイ自由党政府退陣を要求した。 参加者は議会を包囲して「緊縮反対」、「政府退陣」と「民主主義」のプラカー ドを持ち、議会には「彼らは私たちを代表していない」と叫んだ。スペインの左派と独立労組および社会団体は最近、ラホイ政府が退陣するまで議会包囲デモを行うと明らかにした。
マドリード市長はしかし、今回のデモは申告されていないという理由で不法集会と規定し、警察は暴力で鎮圧した。
警察はデモが行われる前、議会に通じるすべての道路を閉鎖した。しかしデモ隊を強制解散させず、夜10時頃に集会が終わる頃、残っていたデモ隊をこん棒で殴打して解散させ、反発するデモ隊を連行した。
スペイン警察は9月25日の解散の過程でゴム銃、催涙弾をデモ隊に発砲し、こん棒で激しく殴打して問題になった。警察はこの日、解散したデモ隊を追いかけ て、ゴム弾の発砲を続ける一方、地下鉄まで追いかけて連行した。外信はこの日のデモ隊に対する警察の暴力鎮圧で数十人が負傷し、連行されたと伝えた。
この日マドリードで、ある老年のデモ参加者が「若者たちには未来がない。この地は深淵の末にある。私の人生はもう終わりだが、20代、30代は未来そのものが ない」と話した。
最近、スペイン政府は来年の390億ユーロ緊縮措置を明らかにした。スペインは緊急融資は申請していないが、6月に2008年不動産市場没落で打撃を受けた銀行 産業を支援するという理由でヨーロッパ連合に1000億ユーロを申請した。
ポルトガル警察労組、「すべての緊縮反対デモに連帯する」
ポルトガルでは29日に10万人がリスボン中心部の広場で政府の緊縮政策に対抗し、大衆デモが行われた。今回のデモは先週から3回目で、労働者総連盟(CGTP)が組織した。デモの参加者はポルトガルのコエリョ総理の退陣を要求した。
警察、刑務官、沿岸警備労働者もデモを行った。「政府の政策はポルトガルと警察としても完全に誤り」と警察労働組合は明らかにした。そのため警察労働 組合は、緊縮措置に反対するすべてのデモに参加する方針を決めた。ポルトガル での緊縮反対デモは大衆化したと外信は評価した。
「一年前、総理は、トロイカ(ヨーロッパ連合、ヨーロッパ中央銀行、IMF)がポ ルトガルの問題についての解決策に同意したと話したが、われわれはすでに出口がなく、私たちを崖っぷちに追いやるギリシャ映画を見ている」と、CGTPの アルメニオ・カルロス書記長が29日の集会で話した。
民衆は恐れを失ったように見えるとCGTPのカルロス書記長は発言した。彼は また「われわれはこれ以上1セントの緊縮措置も認めない」と話した。カルロス は即刻政治ゼネストを行う立場を明らかにし、これは10月3日に決定される。
中道右派のコエリョ政権は、780億ユーロの削減政策を明らかにしている。ポル トガルが緊縮措置を履行しなければ、トロイカはポルトガルが必要とする780億ユーロを払わない可能性もある。
15日には数十万人がデモを行い、削減された社会保険料調整を貫徹させた。
イタリア、公共部門が全国的ゼネスト.. コロッセオ、フォロロマーノも閉鎖
イタリアの公共部門労働者は28日、削減措置に反対してゼネストを行った。ローマで開かれた全国集中集会には3万人が参加して闘った。緊縮反対ストライキ で、コロッセオ、フォロロマーノも閉鎖された。
清掃労働者、医師、警官、高校生や大学生も今回のデモに参加した。モンティ政権は、医療支援予算を削減する計画だ。学費値上げも計画されている。
「今、私たちに、特に、若い人々に希望をあたえる未来が見えない」とデモに参加したひとりは話した。
モンティ政権は、2014年までに公共部門賃金から260億ユーロを削減しようとし ている。年末までに45億ユーロが削減され、来年は105ユーロ、2014年には さらに110億ユーロが削減される。公共部門労働者の数は10%減る予定だ。
フランス、緊縮反対闘争はこれから開始
オランド大統領が就任してから五か月も経たないフランスでも緊縮に反対する大衆デモが行われた。
フランスのパリでは9月30日に、左翼急進党(Parti Radical de Gauche)などの左派政党、労働組合および60余りの社会団体が主催する集会に、約8万人が参加した。彼らはフランス社会党政権の緊縮と増税措置、そしてヨーロッパ財政協約の議会承認に反対した。
フランス政府は28日、年間百万ユーロ以上の所得者に対する75%の富裕税値上げ を提案し、同時に年金と公共部門労働者の賃金削減案を含む369億ユーロの緊縮 政策を発表した。今回の緊縮はこの30年で最大の削減措置と評価されている。
オランド大統領は当初、前の大統領選挙選挙運動の時に過度な削減政策は施行しないと約束した。デモ参加者はこの日の行動は始まりでしかないという立場だ。
ドイツ、公正な分配のための4万人デモ行進
ドイツでは、9月29日に4万人以上が全国で金持ちろの課税による公正な分配を要求して道路をデモ行進した。最近、ドイツ労働組合、社会団体、ATTACなどは「公正分配-富に課税を」連帯を組織して、不動産と資本所得への課税により危機を解決しようという運動を展開している。
翻訳/文責:安田(ゆ)